映画監督

武田恒

ふるさと:愛知県

経歴

初めまして、武田恒です。生まれは愛知県の名古屋市で、高校までは愛知県の中高一貫校で育ちました。映画に関わることになった『きっかけ』は日本映画大学に進学したことです。私はその中で、脚本を専門的に学びました。講師の一人は(今は亡くなってしまいましたが)斎藤久志さんという情熱的な脚本家・映画監督の方で、振り返ってみると『映画を教えてくれる』のではなく『映画を一緒に作った』という感覚が蘇ります。

 大学生の時、20分程度の自主映画を作りました。その時、真っ先に感想をくれたのが斎藤さんでした。そして、真剣な表情で意見と感想を頂きました。実は興行(プロ)として上映をさせて頂ける今になっても、真剣な感想というのは中々出会えないものです。それが悪いということではなく、プロである以上、作品をきちんと自己分析して次の制作に活かすというのは当然のことだと今は理解していますが、斎藤さんの言葉は今も大切な言葉として残っています。

 大学卒業後はテレビ番組の制作会社でADの仕事をしながらシナリオを書き映画を観ることを少しずつ続けていきました。たまにコンクールに出すことはありましたが、良い結果を得られることはありませんでした。しかし、夜間定時制高校を舞台にした映画のシナリオを書いた時に「これを映画にしたい」と強く思い、自分でスタッフ・キャストを集め、監督も務めました。今、振り返るとかなり無謀な試みだったと思います。そして、宣伝をきちんとできなかったことや作品の品質面など、反省や後悔も残りました。

 それ故、今後の制作ではその反省を活かそうと感じ、『BUG』という短編作品を制作しました。この作品はオムニバス映画『Mothers マザーズ』のうちの一編で総合プロデューサーを務める難波さんから声をかけて頂きました。このオムニバス映画はたくさんの方の協力を経て、全国10館のミニシアターで上映することができました。そして、この短編作品をジーンシアターさんで配信できることを本当に嬉しく思っています。

 今後も少しずつ、映画を続けていこうと思っています。私は映画の定石を大学で学びましたが、それは定石でしかないです。人にはそれぞれの仕事や土地や家や人間関係があります。実はそういう人の状況によって、映画の進め方は大きく変わって来るような気がしています。今後は『自分なりの』作り方・進め方を見つけられるようにしていきたいなと思っています。

キャリア

日本映画大学卒業後、テレビ番組の制作会社勤務の傍ら自主映画の制作を続ける

上映・受賞歴

2017年 『乙女よ、走れ』(脚本)にて佐藤忠男賞 受賞
※ 日本映画大学の卒業制作の中で最も優れている作品に贈られる賞

2021年 『夜光 〜ある定時制高校の物語〜』(脚本・監督)
マドリード国際映画祭 外国語長編部門 最優秀編集賞 受賞

2024年 『BUG』(脚本・監督)(オムニバス映画『Mothers マザーズ』の一編)
全国合計10館のミニシアターにて上映

スタイル

私が作品を制作する時に意識していることは脚本を最後の最後まで粘ることです。
現代では撮影技術が向上したことにより、多くの人が簡単に映画を撮ることができます。
だからこそ、紙の上でどこまで人物について、物語について考えることができるか?ということがとても大切だと考えております。
また、自分だけの考えに陥らず、周囲のスタッフや俳優などの意見を踏まえて、直し、より良くしていくことに『こだわり』を持っています。

この映画監督の作品
Director’s Movies
以下の作品は日本の短編映画 ジーンシアター でご覧になれます