悪徳なやり方で、だれかれ構わず寝具を売り歩く男。彼は持ち前の巧妙な話術を武器に、80万円もの高値で布団を販売していた。 そんなある日、営業に立ち寄った古い本屋は、驚くべきことに一度営業に来たことのある店だった。さらに今の店主は、かつて男が高額で布団を売りつけたおばあさんの孫であるという。 一度詐欺をはたらいた場所へ戻ってきてしまったことに動揺を隠せない男。 しかし店主と話していくうち、さらに思いもよらない事実が見え始め……？