吃音に悩む信二は、野球を心の支えにしていた。 そんなある日、信二のクラスに転入生の啓介がやってくる。 実は啓介も文字の読み書きが苦手だったが、自分が抱える困難を周囲に隠していた。 野球を通して仲良くなり、互いの苦手分野でも力を合わせる二人だが、啓介が再び転校することに。「信二には他に友達がいない」と心配する啓介のために、信二は「お別れ会」で啓介への手紙を読み上げる。 つかえながらも手紙を読み終えた信二は、勇気を振り絞って自分が吃音であること、クラスのみんなともっと仲良くなりたいことを打ち明ける。 その姿に胸を打たれた啓介は、自分の障害を伝えるためにチョークを取り、つたない字で懸命に自分の名前を書く。