──札幌国際短編映画祭の発足のきっかけを教えてください。
もともとは、東京の「ショートショート フィルムフェスティバル」の国内ツアーとして、2000年から、短編映画を紹介する「アメリカン・ショートショート・フィルムフェスティバルin北海道」を開催していました。
そこから6回開催する中でたくさんの観客に来場いただけるようになり、東京のプログラムを借りるだけでなく、道内でも応募作品を集められるようになりました。札幌独自の国際映画祭を目指していたこともあり、2006年に独立し今の札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト)になりました。2023年が18回目の開催になります。
──映画祭の規模や応募数はどれくらいでしょうか?
映画祭のメイン期間は毎年秋の3~4日間で、市内の映画館で開催します。この他に、特別プログラムやセミナーなどの関連イベント、関係者が交流できるフィルムメーカーパーティなども行っています。2020年以降はオンライン上映も行っており、現在は期間全体で約2,500人の観客と、約100名の監督・関係者が参加しています。
応募数は約3,000本です。ここ数年はコロナの影響で本数が減っていますが、多いときは4,000本に迫る年もありました。応募本数の規模でいうと、国内最大級の国際短編映画祭となると思います。その応募作品の中から、約100本をノミネート作品としてプログラムし、映画祭期間中に上映しています。
映画祭としての規模は大きくなっていますが、コアとなるスタッフは約10名で、少数精鋭で進めています。
コロナ禍では対面での映画祭が困難になり大きな影響を受けましたが、オンライン配信という見せ方が可能になった、というプラスの影響もありました。配信環境を整えた結果、北海道外の方にも広く見ていただけるようになっています。
──札幌国際短編映画祭のミッションを教えてください。
我々の最も大きなミッションは「インディペンデントの映画監督たちを応援する」ことです。
映画製作では、長編作品の登竜門として短編映画をつくることが多いですが、そこにスポットライトを当てたいと考えています。入選監督には札幌に来ていただいて観客の前でご紹介しますし、インタビューをさせてもらうなど、注目される機会を積極的に用意しています。
また、そうして若手監督の短編映画をピックアップすることで、「ショートフィルムのマーケットを作りたい」という考えもあります。
フランスのクレルモン=フェラン映画祭を参考に、札幌国際短編映画祭をきっかけとした買い付けやオンライン配信の要望を集めています。作品を応募する監督さんには応募時にマーケットに参加するかどうかをお伺いするので、希望される方にはご紹介しています。
世界100ヵ国以上の国と地域からの応募 世界三大映画祭受賞者からの応募も
──応募は世界各国から来るのですか?
作品は例年、約100の国と地域から集まり、国内や映画産業が盛んな欧米はもちろんのこと、アジア、アフリカからも作品が送られてきます。本映画祭を通じて、まだ見ぬ世界を知るきっかけがつくれたらと思っています。
短編映画は子どもでも飽きずに最後まで見られることもあり、本映画祭では子ども向けのプログラムをつくっています。「ファミリー&チルドレン」プログラムといって、小さいお子さんとご家族で安心して見られる短編映画の上映と、子どもによる審査会を行っているのです。
「子ども審査員」は小1~小6の希望者を募り、約10作品のノミネート作品の中からどれが一番賞にふさわしいかを話し合ってもらいます。こうした活動は「映像教育事業」として、本映画祭の重要なミッションの一つになっています。
子ども審査員たちは大人顔負けの議論をするんですよ。この音楽の〈意味〉は何だろうとか、ストーリーの〈構成〉が素晴らしいとか、作品の伝えたい〈メッセージ〉は何だろうかとか。私たち大人はいっさい口を挟まず、本当に子どもたちだけで審査してもらっています。
──札幌国際短編映画祭は賞をたくさん設けていますね。
そうですね。「なるべくたくさんの賞を贈りたい」という思いがあり、現在、賞は20個ほど設けています。これは映画祭としては多い方だと思います。
映画祭を立ち上げる時、海外の国際映画祭をいろいろとリサーチしました。フランスのクレルモン=フェラン映画祭(世界最大の短編映画祭)を参考にして賞を設置したり、米アカデミー賞にならって部門賞を充実させたりしました。グランプリだけでなく、俳優部門の主演男優賞、女優賞や、映画の裏方にもスポット当てる技術系の賞(編集、撮影、美術など)もある点が、札幌国際短編映画祭ならではの特徴だと思っています。
応募作品の約9割が海外のものになりますが、入選をきっかけに監督やクリエイターに来日してもらい、舞台挨拶や授賞式でご紹介することで、「こんなに素晴らしい監督やクリエイターがいますよ」とアピールしています。賞の種類が多岐にわたるので、例えば作曲賞を受賞した音楽家や子役賞を受賞した子どもの俳優といった、映画製作のさまざまな立場の人から札幌に喜びのビデオメッセージが届いたりします。こういった瞬間に、映画祭をやっていて良かったとしみじみと感じます。
──審査員について詳しく教えてください
審査員にはこだわりを持ち、映画監督・プロデューサー・音楽家・俳優・ハリウッドのディレクター、映画祭のプログラマーなどたくさんの方に務めていただいています。
国内外から著名な方々をお招きするよう努めており、海外からは「釜山映画祭の父」と呼ばれる韓国のキム・ドンホさんや、米国から『ER救急救命室』のプロデューサーのアラン・J・レヴィさん、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出演された俳優マーク・マクルーアさんなど、たくさんの著名な方に国際審査員を務めていただきました。
日本からは、大林宣彦監督、岩井俊二監督、森本晃司監督、石川慶監督、音楽プロデューサーの小林武史さん、ミュージシャンの細野晴臣さん、大貫妙子さん、「ルパン三世」の作者モンキー・パンチさん、女優の松田美由紀さん、中島朋子さんなど、本当にさまざまなジャンルの方々に審査いただきました。
パーティーを開くなど、審査員と受賞者が交流できる場を設けたりもしています。若手クリエイターにとって第一線を走る業界人と接する機会は貴重ですから、そういうご縁を取り持つことも映画祭の大切な役目と思っています。
──応募者に特徴や傾向はありますか?
初めて作品をつくる人からすでにプロとして活動されている人まで、本当にさまざまなクリエイターさんから応募いただいています。
世界の三大映画祭で賞を受賞されるような、有名な方も応募されるんですよ。
短編映画の作家は作風にはっきりとした個性があったりするので、「フィルムメーカーズ・セクション」という特集を組んだこともありました。
同じ監督の作品を複数集めて、音楽でいうところのアルバムのようにまとめたのです。応募した監督がのちに長編映画を撮って注目されるケースもあり、「この監督は札幌国際短編映画祭で最初に特集した方だ」と、我々としても誇りに思うところがありました。
また、国際的な映画祭として、海外から「日本の作品を観たい」「札幌でしか見られない作品はないのか?」という要望をもらうこともあります。こうした声に対しては、2021年からジャパンプレミア部門(日本初公開)を設けて、世界を視野に入れたご紹介をしています。
「フィルムメーカーを応援したい」という映画祭の「心」の部分をしっかりと伝えていくことが大事
──映画祭の主催や運営について教えてください
2016年から「NoMaps(ノーマップス)」という現在の母体となるイベントが立ち上がり、その中の一部門として運営を行っています。
「NoMaps」は北海道を舞台に新しい価値を提案することを目的とした団体で、本映画祭のほかにもセミナーやミートアップ、展示、イベントの開催や社会実験、地域に根差したワークショップ、コンペなどを行っています。
作品の選定など映画祭の運営は、「NoMaps │Film 札幌国際短編映画祭 運営委員会」で行っています。
──島田さんの役割はどのようなものでしょうか?
フェスティバル・ディレクターという、責任の重い立場をやらせてもらっています。
私は「アメリカン・ショートショート・フィルムフェスティバルin北海道」を開催していた頃から映画祭には携わっていました。初めは観客でしたが、のちに監督として作品の制作者になり、いつしか運営側に回ることになり、かれこれ24年経ちました。気づいたら映画祭のディレクターの立場にいたという感じです。
運営委員の他のメンバーと相談しながら映画祭の企画を練ったり、作品のプログラミングをしたり、映画祭の魅力を伝えるために文章を書いたり、いろいろなところへ出かけていったりしています。映画文化への尊敬と愛情と、「フィルムメーカーを応援したい」という映画祭の「心」の部分をしっかりと伝えていくことが大きな役割だと思っています。
──コンペティションについて教えてください
2023年現在、札幌国際短編映画祭のオフィシャルコンペは2部門あります。
インターナショナル・コンペティションとして、日本初公開の国内作品のみ応募可能なジャパンプレミア部門と一般応募部門(ジャパンプレミアに該当しない作品)があります。海外作品はインターナショナルの一般応募のみで公募しています。
応募窓口は国内と国外で分けていますが、審査は一緒に行います。映画祭全体の最高賞であるグランプリは国内・国外関係なく1作品を選考し、国内作品のみを対象とした最高賞として最優秀国内作品賞も設けています。
ほかに、特別賞として最優秀チルドレンショート賞、北海道セレクション(アミノアップ北海道監督賞・北海道メディアアワード)、Micro Docs for SDGs賞などがあります。
最優秀チルドレンショート賞は前述した子ども審査員が、ファミリー&チルドレン・プログラムにノミネートしたアニメーション作品から選びます。北海道セレクションは地元・北海道をテーマにした作品や地元の映像制作者に注目したものです。
Micro Docs for SDGs賞 はYahoo!JAPAN クリエイターズプログラム、大和証券グループのサポートを受けて2022年より新設された「Micro Docs」部門の賞であり、SDGsをテーマにした人物ストーリーの3分間のドキュメンタリー作品の賞になります。
インターナショナル・コンペティションは国際部門になりますが、日本の作品も海外の作品と同じように「インターナショナル」の枠で受け付けています。上映するときには国内と海外でプログラムが分かれますが、応募自体は同じタイミングで受け付けています。
──グランプリは海外作品が多いのでしょうか?
そうですね。日本の監督の作品の受賞はまだありません。
過去に「最優秀アジアンショート賞」(アジア地域の最高賞)というカテゴリを設けた時期もありましたが、今は日本の作品が最高賞を取れるのは、国内の最高賞「最優秀国内作品賞」と海外作品も含む全体の最高賞「グランプリ」という枠組みになっています。日本の作品の活躍も期待したいところです。
──審査はどのように行っていますか?
最終的には、ノミネート作品の中から国際審査員のみなさんに選んでいただくのですが、応募作品の数が多いので、ノミネート作品を選出するために一次審査、二次審査と段階を設けています。
第一次審査では、映画祭運営委員とプレビュー委員という2チームで見て、ショートリストと呼ばれる約300本までいったん絞ります。そこからディスカッションを経てさらに絞り込み、最終的に上映する公式セレクション約100本まで厳選していきます。
最終選考で惜しくも上映作品に残らなかった作品は「フェスティバル・ディライト」としてリストアップし、映画祭のWEBサイトで公開しています。今回は選に漏れたけれど本当に素晴らしい作品だった、という、札幌国際短編映画祭から制作者への感謝と激励のメッセージのようなものです。
受賞作品は札幌の映画館「サツゲキ」で上映、 オンライン上映も
──受賞作品は映画祭期間中に視聴できますか?
はい。例年、受賞した作品だけをプログラムした「アワード・プログラム」も上映しています。2023年は11月23日(木)から26日(日)まで、サツゲキという劇場で上映を予定しています。
札幌での対面映画祭の後にはオンライン上映も予定していますので、映画祭や劇場に来られない方はぜひオンラインで視聴いただければ幸いです。
──授賞式はいつ行いますか?
受賞作品の発表自体は、事前にオンラインで発表になるのですが、映画祭期間中にオープニングセレモニーとして、本祭前の前夜祭のような雰囲気でアワードの授与式を行います。
授与式で審査員の方から直接、賞状を手渡ししていただき、映画祭がスタートしていきます。
──この札幌国際短編映画祭を起点に有名になった監督さんはいますか?
昨年、国際審査員を務められた石川慶監督がまさにそうですね。
石川慶監督は、長編映画『ある男』でヴェネツィア映画祭にノミネート、釜山国際映画祭でもクロージング作品に選出されるなど世界で活躍されていますが、実は短編映画の出身の監督です。石川監督は第5回札幌国際短編映画祭(SSF2010)のフィルムメーカー部門で特集上映されているほか、複数の短編作品が札幌国際短編映画祭でオフィシャルセレクション上映されています。
『カメラを止めるな』の上田慎一郎監督も、「カメ止め」の発表前から本映画祭に短編映画を応募されており、札幌でも紹介してきました。
また、我々が勝手に「見つけた気持ち」になって応援しているのは、サイラス・ネシュバ監督(ルクセンブルグ)です。2018年に入選し、札幌に来てくれましたが、2023年の米アカデミー賞短編部門(オスカー)にノミネートされました。
本映画祭に応募されてくる作品のクオリティは非常に高いと思います。
特定の国に偏ることのないよう、できるだけ多くの国の作品を紹介する「スーパーインターナショナル」
──ほかの映画祭にはない、札幌ならではの特色はなんですか?
よく言われるのは「スーパーインターナショナル」でしょうか。
私たちの映画祭では、多様性をとても大切にしています。というのは、純粋な作品評価だけで選ぶと国が偏ってしまうのです。例えば、フランスは質の高い作品が多い傾向にありますが、作品の質だけを基準に選ぶと映画祭全体が「フランス映画祭」になる。本映画祭の意図とはズレてしまうので、特定の国に偏ることのないよう、できるだけ多くの国の作品を紹介するように意識しています。
そのためか、あるとき海外から参加された審査員の方が「この映画祭はスーパーインターナショナルだ」とおっしゃったんです。
例えば、ウズベキスタンやコンゴなど、映画の製作国としてはメジャーではない国や文化の作品にも目を向けています。また、国際映画祭を銘打っているだけに、時代の流れや世界の動きを表す映画・ドキュメンタリーも多く届きます。たとえばミャンマーでいま起きていること、ウクライナでいま起こっていることなど、社会的な題材を扱った作品や、より多くの国の多様な背景を持つ作品をご紹介できるよう心がけています。
──18回目の見どころを教えてください。
世界的に戦争のニュースがあり、ウクライナを中心に心痛む出来事が続いています。今年は「平和への願い」をテーマに、特に多様性を意識してプログラムしました。ウクライナの作品をはじめ、トルコやミャンマーの作品も紹介します。
世界が望む幸せに我々も共感しているという、平和を希求するアピールを映画祭として行いたいと考えています。
──日本からの応募にはどんな傾向がありますか?
我々はフィルムメーカーと呼んでいますが、商業作品はつくっていないけれど創作をずっと続けている方や学生さん、すでに名を成している監督さんからの応募もあります。
特に決まった傾向はなく、ジャンルも幅広くご応募いただいています。
「エクスペリメンタル」という実験的な映像作品のジャンルがあります。例えばひたすら田んぼの水路を撮るとか。ストーリーも登場人物もセリフも何もないのですが、水路の水や光がものすごく美しく撮られているんですね。しかも、ここには絶対にカメラが入らないであろうところから撮っていて、今まで誰も見たことのない視点を大画面で見ると不思議と「面白い」と思えてくる。これも短編の魅力だと思います。
そういったエクスペリメンタルな作品が、実写だけでなくアニメーション、ゲームなどのニューメディアも含め多数応募されており、フィルムメーカーの創造力を感じています。
──昨今のインディーズ映画業界についてどう思われますか?
「インディーズ」って日本っぽい単語だなと思います。海外だとインディペンデントと呼ばれて、さみしいイメージはないんですよ。作品テーマも含めて、活動が「独立」しているというか。大きなスタジオの力を借りずに自分たちでつくり上げるぞ、という意気込みを感じます。そういう土壌が海外にはあり、日本にも同じムードが定着すれば良いなとは思います。
今はコンテンツが多様化しているので、必ずしも有名俳優を出さなきゃいけないわけでもないし、無名の監督でも口コミでたくさんの人に見られる機会があります。見る人も国内だけに限りません。ですから、もっと日本の作家も海外市場に打って出るという意識を持つとチャンスも広がると思いますし、我々もそのお手伝いができたらうれしいです。
──札幌国際短編映画祭を今後どう発展させていきたいですか?
今はたくさん娯楽があるので、映画館で映画を観るという選択肢を選ぶ人はそう多くないと感じます。でも、やっぱり「観たい人に作品を届けること」を我々はやりたいので、そのための工夫・努力は続けていきたいです。
現時点でまだまだやれることがあると感じており、例えば巡業を組んで東京上映をやってみるなど、我々が選出したコンテンツを届けることには力を入れていきたいです。
作品を届けることについては、コロナ禍の中でオンライン上映に挑戦しましたが、すぐには視聴数が伸びなかったんです。ちょうど15周年だったこともあり「日本全国、世界中どこからでも作品を観られるね」と盛り上がって期待したものの、思うように行きませんでした。そこで、2022年はインフルエンサーの方とコラボレーションを行い、今まで短編映画を見ていなかった層にもアピールすることができました。短編映画の新しい楽しみ方を模索しながら、今後もチャレンジしていきたいです。
我々の元には世界中から作品が集まるので、実現のハードルは高いかもしれませんが、世界への発信にさらに目を向けたいです。
開催概要
第19回札幌国際短編映画祭2024
【開催概要】
開催日時:2024年10月11日(金)〜14日(月・祝)
オンライン上映:11月1日(金)〜17日(日)
会場:サツゲキ
(オフィシャル・ベニュー・パートナー)
札幌市中央区南2条西5丁目(狸小路5丁目)
イベントスペース EDiT
札幌市中央区南2条西6丁目13-1 南2西6ビル BF
ウィステリアホール
札幌市中央区南1条西14丁目291-81 ウィステリア南1条ビル BF
1:第19回札幌国際短編映画祭 アワードセレモニー(入場無料/数量限定)
2024年10月11日(金)17時〜19時頃まで
授賞式とグランプリなど受賞作品の上映があります。
2:第19回札幌国際短編映画祭
2024年10月12日(土)から14日(月・祝)
【 チケット共通:全有料上映回で利用可能 】
販売期間
前売券:10月14日20:30まで(オンライン販売サイトteket)
当日券:10月12日より劇場で販売
⚫︎10月11日(金)
サツゲキシアター1(2F):200席
17:00 – 19:00 アワードセレモニー(無料)
⚫︎10月12日(土)
サツゲキシアター4(地下):170席
11:00 – 12:30 I-A
13:00 – 14:30 I-B
15:00 – 16:30 I-C
17:00 – 18:30 ナショナル A
19:00 – 20:30 アワード A
21:00 – 22:30 北海道セレクション A
ウィステリアホール
13:30 – 16:00 映画『花束』特別上映会(開場: 13:00)チケット購入はこちら
⚫︎10月13日(日)
サツゲキシアター4(地下):170席
10:30 – 12:00 ファミリー&チルドレン(無料)
12:30 – 14:00 ナショナル B
14:30 – 16:00 ジャパン・プレミア
16:30 – 18:30 特別プログラム:ミラーライアーフィルムズ Season 6
19:00 – 20:30 アワード B
21:00 – 22:30 ジャパン・パノラマ
イベントスペース EDiT
14:15 – 16:00 Micro Docs for SDGs + Micro Docs U18(無料)
⚫︎10月14日(月・祝)
サツゲキシアター4(地下):170席
11:00 – 12:30 北海道セレクション B
13:00 – 14:30 I-D
15:00 – 16:30 I-E
17:00 – 18:30 アワード A
19:00 – 20:30 アワード B
田中 光敏
Mitsutoshi Tanaka
映画監督
北海道浦河町出身。映画デビュー作 『化粧師-kewaishi』(2001)は、第14回東京国際映画祭に入選、上海国際映画祭招待作品。さだまさし原作の『精霊流し』(2003年)は日本映画復興奨励賞を受賞。『火天の城』(2009)を公開。市川海老蔵主演の『利休にたずねよ』(2013)では、第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞、第37回日本アカデミー賞で作品賞・主演男優賞をはじめ9部門で優秀賞を受賞。2020年に三浦春馬主演の青春幕末映画『天外者』を公開。第94回キネマ旬報、読者選出日本映画ベスト・テン第一位と読者選出日本映画監督賞第一位のW受賞。2015年、日本とトルコの合作映画 『海難1890』を公開。第39回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞など10部門で優秀賞受賞。2023年に『親のお金は誰のもの ~法定相続人~ 』を公開。現在は、北海道で『北の流氷(仮題)』を来年のクランクインに向け準備中。
サヘル・ローズ
Sahel Rosa
俳優/映画監督
イランで生まれ、8歳の時に日本に移住。主演映画では、ミラノ 国際映画祭をはじめとする様々な映画祭で最優秀女優賞を受賞。 近年では舞台演出や映画監督など、表現の幅を広げている。芸能活動以外にも、難民キャンプや孤児院など、子どもたちへの支援活動を国内外問わず行い、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞。2024年エグゼクティブプロデューサーを岩井俊二に迎えた、初監督作の長編映画『花束』を発表。
リム・カーワイ
Lim Kah Wai
映画監督
マレーシア・クアラルンプール生まれ。大阪大学で電気工学を専攻、98年卒業。2004年北京電影学院で映画を学ぶ。2010年北京で『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』を自主制作し長編デビュー。主な作品に『あなたの微笑み』(2022年)、大阪を舞台にした3部作『新世界の夜明け』(2011)、『恋するミナミ』(2013)、『カム・アンド・ゴー』(2020)、バルカン半島を舞台にした『どこでもない、ここしかない』(2018)、『いつか、どこかで』(2021)、『すべて、至るところにある』(2024年)
◾️札幌国際短編映画祭公式サイト https://sapporoshortfest.jp/24/
井村 哲郎
以前編集長をしていた東急沿線のフリーマガジン「SALUS」(毎月25万部発行)で、三谷幸喜、大林宣彦、堤幸彦など30名を超える映画監督に単独インタビュー。その他、テレビ番組案内誌やビデオ作品などでも俳優や文化人、経営者、一般人などを合わせると数百人にインタビューを行う。
自身も映像プロデューサー、ディレクターであることから視聴者目線に加えて制作者としての視点と切り口での質問を得意とする。