「Hey BRO!!!」と声をかけ合う仲間と出会い、夢を持つ人の背中を押すきっかけになる映画祭にしたい。
『インディーズ映画フェスBRO!!!』立ち上げのきっかけ
――『インディーズ映画フェスBRO!!!』は、第1回が2025年5月に開催されます。この映画祭を開催しようと思ったきっかけを教えてください。
私は大学3年生で映画を撮り始めて、大学4年生のときに、大阪の八尾市で行われている『やお80映画祭』に作品を応募しました。
もしこの映画祭でグランプリをとれなかったら、映画をつくることはあきらめて就職する、という人生の岐路に立たされていましたが、学生部門でグランプリをいただくことができたのです。
その映画祭は自分にとって、人生の転機になりました。映画祭で受賞するとこんなにも嬉しいのかと思い、私もそんな夢を持った人の背中を押してあげたい、出会いときっかけが生まれる場所をつくりたいと考えました。そして、映画祭を開催するなら自分が生まれ育った場所であるこの埼玉県の深谷で開催したいと思ったのがきっかけです。

――ツテもなく映画祭を開催するのは難しかったのではないですか?
難しいことだとは少しも思わず、むしろ考えるだけでワクワクしていました。地元深谷を舞台にして自主映画を制作していた時に深谷フィルムコミッションの強瀬さんと出会い、映画や夢の話をしていくうちに、深谷で映画祭を開催したいという想いを伝えたら、以前深谷で映画祭の運営に関わっていたことを知って。今回の構想が夢で終わらず、より実現に近づいていったのは深谷フィルムコミッションの強瀬さんの存在が大きいですね
――映画祭のネーミング『インディーズ映画フェスBRO!!!』がすごくいいですね。
この映画祭は、プロではなく、アマチュアから作品を募集するインディーズ映画の映画祭であるというところに、とても意味があると思っています。
音楽にインディーズバンドがあるように、映画にもインディーズ映画というジャンルがあってもいいんじゃないかと思います。
『BRO』は深谷がブロッコリーの名産地なのでそこからネーミングを考えました。農家の方は、出荷の時にブロッコリーのことを「ブロ」と呼ぶのです。余談ですが、私が最初に撮った映画も、ブロッコリー畑がロケ地だったり、ブロッコリーを食べるシーンがあったりと、ブロッコリーを取り入れていることも一つの理由です。
その映画は2人の男の子の友情の話なのですが、憧れている友だちのことを兄貴(ブラザー)と呼んでいたので、ブロッコリーの「ブロ」と「BROTHER」の「BRO」で繋がるな、いいなと心の片隅に残っていました。
さらにこの映画祭で仲間を見つけてほしい、仲間=ブラザーが集まる場所を、ブロッコリーの産地である深谷で見つけてほしいという思いで、この名称に決めました。この映画祭でお客様はもちろん、監督たち、役者たちが出会い、次の作品に繋がっていく、それが映画祭を開催する意義や可能性だと思っています。
映画祭のコンセプトは『君の「Hey BRO!!!」が聞こえる映画フェス』
――この映画祭のコンセプトとミッションを教えてください。
『君の「Hey BRO!!!」が聞こえる映画フェス』がコンセプトです。人と人が繋がり、「Hey BRO!!!」があふれるような映画祭にしたいと思っています。映画をつくる人だけでなく、深谷の人が気軽に足を運べるようなフェスにしたいと考えています。
今はスマホひとつあれば、作品をつくることが出来る時代なので、この映画祭で、映画をつくったことがない人が、自分もやってみようかと思ってもらえるきっかけになればと思っています。そのため出品料も無料にしています。
――中心的なメンバーや運営体制はどうなっていますか。
メンバーは私と強瀬さん、あとはカメラマンさん、ロゴをつくって下さったイラストレーターの方の4人です。
当日はボランティアの方々にもお手伝いいただくことになるとは思いますが、映画好きで情熱をもったメンバーが少数精鋭で運営しています。

映画祭はあえて5月に開催
――秋に開催される映画祭も多いですが、5月に開催される理由はなんでしょうか。また、協賛はありますか。
他の映画祭と被らない時期にしたいという狙いで、開催時期は5月に決めました。
第1回目の開催なので、今回は、協賛は募っていません。ただ深谷市役所と深谷商工会議所にはご挨拶に行きました。
今回実験的に1回目を開催してみて、今後に繋がっていくことはあるかもしれません。
――当日の会場はどちらですか。
作品の上映は深谷市の七ツ梅酒造跡です。とても歴史のある建造物が風情ある街並みをつくっている施設で、会場の収容人数は50人ほどです。
――応募作品はどれくらいありましたか。
想像していた以上に応募がありました。見ていて、審査もとても楽しいです。
出品料が無料だったことがよかったのかもしれませんが、締切りの2月28日までに、どれくらいの作品が集まるのか楽しみにしています。
――『インディーズ映画フェスBRO!!!』への意気込みをお聞かせください。
誰かの夢に出会いときっかけを与えるような映画祭にしたいです。数年後に、あの映画フェスに出会えてよかった、と思ってもらえるような。さらに、作品をつくって出品して、上映されてそれで終わりではなく、そこから先も大切にしていきたい。この映画祭が次に繋がっていくきっかけも提供する場所にしたいです。
開催概要
第1回インディーズ映画フェスBRO!!!
作品応募
応募期限 2025年2月28日まで
ジャンル 不問(アニメーション、ドキュメンタリーも含む)
作品時間 30分以内の作品
映画祭開催
開催日時 2025年5月25日(日)予定
上映会場 七つ梅酒造跡 精米蔵 埼玉県深谷市深谷町9-12
井村哲郎
以前編集長をしていた東急沿線のフリーマガジン「SALUS」(毎月25万部発行)で、三谷幸喜、大林宣彦、堤幸彦など30名を超える映画監督に単独インタビュー。その他、テレビ番組案内誌やビデオ作品などでも俳優や文化人、経営者、一般人などを合わせると数百人にインタビューを行う。
自身も映像プロデューサー、ディレクターであることから視聴者目線に加えて制作者としての視点と切り口での質問を得意とする。