短編映画(ショートフィルム)とは?長さや特徴、おすすめの代表作・有名作品も紹介!

短編映画(ショートフィルム)とは?長さや特徴、おすすめの代表作・有名作品も紹介!

近年注目の短編映画(ショートフィルム)。ティム・イーガン監督の『curve』や横浜流星さん主演の『MIMI』も話題です。そんな短編映画の定義や特徴、おすすめ作品を、初心者向けにわかりやすく解説!そのタイムパフォーマンスの高さから、近年注目を集めている短編映画・ショートフィルム。横浜流星さん主演の「MIMI」が発表されたことも話題になりました。しかし、長編映画との違いや短編映画の定義をしっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか。 そこで今回は、短編映画の定義や特徴、初心者でも楽しみやすい有名作品を紹介します。

短編映画とは?定義はあるの?

短編映画(ショートフィルム)は、一般に上映時間の短い映画作品を指す言葉です。
実は、「短編映画」の定義ははっきりと決まっておらず、長さにも明確な区分はありません。映画業界では、慣例的に、エンドクレジットを含めて40分以内の作品を「短編」と呼びます。
一方で、一般には、エンドクレジット含め30分以内の映画作品を「短編映画」と呼ぶことが多いそうです。おおまかに30分〜40分以内の映画を「短編映画」と呼ぶ、と認識しておけばよいでしょう。

短編映画の特徴・魅力

短編映画は、敷居の高いイメージを持たれがちです。
しかし、短編映画は、長編映画よりも手軽に、飽きずに観ることができるため、実は映画初心者にこそおすすめなのです!
ここでは、そんな短編映画の特徴・魅力を紹介します。

短時間にメッセージが凝縮されている

短編映画は上映時間が短いため、通常の映画よりも内容が濃いといえます。
監督や脚本家、俳優陣の伝えたいことを、1秒たりとも無駄にせず詰め込む意識が、長編映画より高くなりやすいからでしょう。
また、短い時間でストーリーを展開させる必要があるため、登場人物の心情の変化や、「どんでん返し」などを短い時間でスピーディーに楽しむことができます。

掘り出し物に出会える可能性が高い

短編映画は、若手クリエイターの活躍の場となっています。そのため、短編映画を観ると、「未来の大スター」をいち早く見つけられる可能性があります。 実際に、新海誠監督など、世界的に活躍している映画監督の多くが、自主制作の短編映画からキャリアをスタートさせています。

飽きない、無理なく観られる

短編映画の上映時間は長くても30分なので、忙しい方でも、スキマ時間で楽しむことができます。短編映画の中には1分ほどの作品もあるため、通勤時間、仕事で疲れた日の就寝前…等、わずかな時間でも楽しめるのです。
映画は観たいけれど時間がない、という方も、短編映画なら気軽に鑑賞ができるのではないでしょうか。この手軽さが、短編映画が映画初心者にもおすすめな理由です。

おすすめの短編映画(有名・人気な作品)

ここからは、短編映画初心者の方でも楽しみやすい、人気の短編映画作品を3つ紹介します。

『愛犬とごちそう』

短編映画『愛犬とごちそう』

ディズニーのアニメ映画「ベイマックス」と同時上映された作品です。ある男性の愛犬ウィンストンは、飼い主と一緒に食べるジャンクフードが大好きでしたが、飼い主がある女性と恋に落ちたことから、食生活は一変します。食べ物は健康的なものばかりで、飼い主も女性を見てばかり。
しかし、やがて飼い主と女性が破局し、ウィンストンは再び大好きなジャンクフードを食べさせてもらえるようになるのですが……。料理を通して、「愛」を描いた作品です。上映時間も6分と短く、メッセージがぎゅっと凝縮されています。
「ボルト」「塔の上のラプンツェル」「ベイマックス」などに携わってきたベテランアニメーター、パトリック・オズボーンの初監督作品としても有名です。
第87回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞したことからも、まさに名作といえるでしょう。

『なでしこの花』

映画「なでしこの花」

東日本大震災をテーマにした作品です。上映時間は約30分と、短編映画の中では長尺で、その分豊かなストーリーを楽しむことができます。日々寡黙に仏像と向き合う、京都在住の仏像彫刻師・土岐忠介が主人公です。
2011年3月11日、彼の娘の直子は嫁ぎ先の東松島市を訪れていましたが、震災後に音信不通に。直子を想って彫り上げた観音像を抱き、忠介は一人、被災地に向かいます。しかし、いくら探せど直子の手がかりはつかめません。やがて忠介は、なでしこの花と直子の幻影に導かれるように、婚約者の昭と出会い……。
日本人の死生観が見事に描かれた作品です。マドリード国際映画祭の最優秀作品賞を3年連続で受賞した映画監督・柿崎ゆうじさんのデビュー作品でもあります。

『ほしのこえ』

ほしのこえ 予告編

『君の名は』『天気の子』『すずめの戸締まり』などを手掛け、アニメ映画の巨匠として知られる新海誠監督の作品です。
長峰美加子と寺尾昇は仲の良い同級生。中学3年の夏、美加子は国連宇宙軍の選抜に選ばれたことを昇に告げます。翌年、美加子は地球を後にし、昇は普通に高校へ進学。
地球と宇宙に引き裂かれた2人はメールで連絡を取り続けますが、言葉の往復にかかる時間は次第に開いていき、やがて何年にもなっていくのでした。美加子からのメールを待つことしかできない自分に、昇は苛立ちを募らせていき……。
上映時間は25分です。
とても完成度の高い作品ですが、なんと新海監督がMac一台で制作したそうです。
SFや、日本のアニメ映画が好きな方にはおすすめの作品です。

まとめ

今回は、短編映画の特徴と、おすすめ作品を紹介しました。短編映画は上映時間が短いため、手軽に観やすく、忙しい方や映画初心者にもおすすめです。短編映画は、日本ではまだまだ馴染みのないジャンルですが、海外では広く知られており、商業化も進んでいます。カンヌ国際映画祭など、誰もが知っている映画祭にも、短編映画の部門が存在するほどです。最近では、VOD(動画配信サービス)で視聴できる作品も多いので、ぜひこの機会にご覧ください!
ジーンシアターでも、400作品以上の短編映画を掲載しています。