『ホゾを咬む』
妻への疑念から、隠しカメラを設置し…
モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画
イントロダクション
「後悔する」という意味のことわざ「臍(ホゾ)を噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』がPFFアワード2023に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画。髙橋監督自身がASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!
主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。
映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版 アンダードッグ』(2020)で第75回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
ストーリー
不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。
ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。
ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。
自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。
ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは…。
出演・スタッフ
出演
ミネオショウ
小沢まゆ
木村知貴
河屋秀俊
脚本・監督・編集
髙橋栄一
プロデューサー
小沢まゆ
製作・配給
second cocoon
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023年/日本/4:3/モノクロ/108分/DCP /5.1ch
©2023 second cocoon
Facebook https://www.facebook.com/hozookamu
プロフィール
■小沢 まゆ(Mayu Ozawa)/茂木 ミツ 役 兼 本作プロデューサー
映画『少女〜an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)に主演し俳優デビュー。同作で第42回テサロニキ国際映画祭、第17回 パリ映画祭、第7回モスクワ国際映画祭Faces of Loveにて最優秀主演女優賞を受賞。
主な出演作品に『古奈子は男選びが 悪い』(前田弘二監督/2006/主演)、『いっちょんすかん』(行定勲監督/2018)、『DEATH DAYS』(⻑久允監督/2022)などがある。
初プロデュース映画『夜のスカート』(小谷忠典監督/2022)が 劇場公開中。出身地熊本県の震災復興映画イベントを主催するなどしている。
■脚本・監督・編集 髙橋 栄一(Eiichi Takahashi)
岐阜県出身。平成2年生まれ。
建築・ファッションを学んだ後に塚本晋也監督作品『葉桜と魔笛』(2010)、『KOTOKO』(2011)に助監督として参加。以後ショートフィルムやMV、広告、イベント撮影、テレビ番組などの制作を手掛ける。
監督作品に『華やぎの時間』(2016)京都国際映画祭2016 C・F部門入選、SSFF & ASIA2017 ジャパン部門入選 /ベストアクトレス賞受賞、『眼鏡と空き巣』(2019)SeishoCinemaFes入選、『MARIANDHI』(2020)うえだ城下町映画祭 第18回自主制作映画コンテスト入選、『さらりどろり』(2020)SSFF & ASIA 2021 ネオ・ジャパン部門入選、『鋭いプロポーズ』(2021) 福井駅前短編映画祭2021優秀賞受賞、『言ってくれよ』(2022)つんく♂総監修 中2映画プロジェクト等がある。
最新短編映画『サッドカラー』(2022)がPFFアワード2023に入選するなど、独特の感性が評価されている。
髙橋栄一監督の短編映画の視聴は コチラから